高血圧は過労死リスクを高める
高血圧は過労死リスクを高めると言われていますが、あなたは、日頃からしつかり休養をとっていますか?
長時間労働や仕事でのストレスが、往々にして過労死を招いてしまうということは、既に多くの方が知っている事実です。
厚生労働省によると、平成26年度の脳・心臓疾患の労災認定請求件数は763件で、このうち労災認定を受けた人は、死亡した121人を含め277件になります。
そしてこの労災認定を受けた方の約半数は、100時間を超える時間外労働をしていたことが分かっているんですね。
また、クモ膜下出血や脳出血などの脳疾患や、心筋梗塞や急性心不全等の心臓疾患の支給決定件数の多い職種の上位ベスト5は、自動車運転従事者が85人、ついで法人・団体管理職員の24人、営業職従事者14人、サービス職業(飲食物調理従事者)13人、商品販売従事者12人と続きます。
そして、この中で死亡した人の年代で見ると、最も多いのが50代です。その次に40代、60代となっており、まさに働き盛りの世代に多いということが分かります。
こうした過労死は長時間労働や連続勤務など雇用者側の問題をはじめ、様々な要素が絡んでいると思いますが、高血圧や動脈硬化などの疾患が、脳出血や心筋梗塞の発作などの悪い結果を引き起こすリスクを高めることは間違いないでしょう。
長時間労働や連続勤務、睡眠不足、仕事での慢性的なストレスが、高血圧や動脈硬化に追い打ちをかけて、ある日急激に病状が悪化し、心臓発作や脳卒中による過労死を招いてしまっていることが多く見られます。
そして、このような脳や心臓疾患などの最悪の事態を防ぐ為に必要なのは休養です。
「疲れがなかなかとれない」「最近、働きづめで休んでいない」「睡眠不足」と感じているようなら、これといった変わった症状が出ていなくても、長時間労働で心臓や血管は悲鳴を上げているかもしれません。
自分の健康を最優先に考えて、何はともあれ休みをとるようにしましょう。
体を休めて自分なりのやり方でリフレッシュすることが大切です。
とは言え、何をすれば良いのか思いつかない人は、体を動かしてみると良いです。
以前は高血圧の人は運動をしてはいけないというような考え方もありましたが、現在では、高血圧でも適度な運動をする習慣がある方のほうが、運動しているときの血圧もそれほど上がらないですし、日頃の血圧も下がることが分かっています。
また、動脈硬化が進みにくくなり、心筋梗塞などの発作も起こしにくいことが分かっているんですね。
こうした高血圧の人にはウオーキングやジョギング、水泳、サイクリングなど、体内に酸素を取り入れながら行う少しきつめの有酸素運動が向いていると言われています。
効果を得るには、1回あたり30分から60分を週に3回程度を行うと良いとされています。
しかし、既に高血圧で医師から治療を受けている人は、必ず医師の診断を受け、許可を得てから運動をすることが大切です。
特に上の血圧が180mmHg、下が110mmHg以上の重症の方は、脳卒中を運動時に起こす危険がかえって高くなるので、運度はしてはいけません。
いくら適度な運動が高血圧をはじめとした生活習慣病に良いからといっても、なかには運動をしてはいけない方もいます。
いずれにしても疲れが溜まっていたり、睡眠不足などの少しでも体調が悪い時は無理をしないことが大切です。
そういった意味でも、手軽にどこでも簡単に出来るストレッチなら無理をすることなく続けやすいですので、日々の生活に上手く取り入れることで、体も徐々に軟らかくなることで全身の血液循環が良くなり、リフレッシュ効果もあるなど、脳疾患や心臓疾患などで起こる過労死のリスクを下げることにも繋がるでしょう。
なお、こうした過労死を防ぐにはご本人も意識して気をつけることも必要ですが、周りのご家族などの方も注意して気を配ってあげることが何より大切です。
ご夫婦でストレッチを一緒にやるのも良いかもしれませんね。
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